猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

未来を

いやー、驚きました。

まあ、ファンである以上、いろいろ良からぬ情報も入ってくるわけで、その真偽はどうあれ、けやかけにも出なくなっていたりするところから考えると、いずれはお知らせが出るのかなあなんて呑気に構えていましたが、全部いっぺんにでるとは思いませんでした。本当に心臓に悪いし、今は受け入れることはできたけど全然実感はないです。

 

突然ですが、ぼくは欅の中で佐藤詩織さんが一番好きです。美大に通うだけの絵や造形美のセンス・技術があって、学力ももちろん兼ねている。書道も有段者で、怪我で断念したとはいえクラシックバレエの素養があって、さらに顔もいいし、もうたくさんいいものを持ってるんですよ彼女は。なのにバラエティやラジオなどで出てくる素の彼女には厭らしさが一つもない。良くも悪くも自分のペースからブレなくて、天然で、喋りが長くて、とても柔らかい空間を作れる人です。それでいてちゃんと芯を持っている。あと笑い声もいい。

好きだったからこそ、佐藤詩織さんが留学で活動休止、というニュースが出たときは本当に驚きました。どんどんと矢継ぎ早に出た中で一番驚いた発表であり、唯一なんの前触れや兆候も無く飛び込んできたそれは卒業でなくてよかったと思う一方で、これからしばらく彼女の姿を見る事ができないという寂しさがあります。

1ファンの心理として、活動休止という状態が続いているうちは、当然なんの情報も出てこないわけですから、「本当に戻ってくるのか?」という疑心暗鬼のところから抜け出せないままずっと続いていく気がしています。一方で、そういった意味付けをすべて併せ呑んだ上で活動休止という選択をしたわけですから、思う存分後悔のないようにやりたいことをやって戻ってきてほしい、と送り出し、復帰を信じ座して待つのがファンとしてあるべき姿なのでしょう。発表があって、ブログの記事を読んだ後はこの間でずっと揺れ動いています。正直不安は否めないですが、まあ気長に帰ってくるのを待ちたいと思います。

 

そしててち。彼女・オタク・運営の望むと望まざるとに関わらず、間違いなく今の欅坂を作ったのはてちがいたからだと断言できますし、この脱退はグループ史にとって一つの転換点になると思います。他の推しメンのオタクもきっとそう言うでしょう。

テレビやライブを見ればわかるように、彼女は一切手を抜かず、命を削って歌い踊ります。その代償が度重なる怪我で、冷静に考えればこのグループに対する熱狂は彼女へのしかかる重圧や負担に向き合うべきだったのだと思いますが、それも結果論でしかありません。

最年少でセンターとして立ち続けた8作が褪せるわけではないですし、今後どうしていくかはわかりませんが、まだ18歳、欅坂で歩んできた道が少しでもてちの未来に寄与することを願ってやみません。そしていつかはてちの望む形で、沈黙を破ってくれることを祈っています。

 

卒業するオダナナ、すずもんにも同じことが言えます。終わり方は残念でしたが、メンバーとしてパフォーマンスにバラエティに奮闘してくれていたことはよく知っています。多分、特に一期生は乃木坂にあこがれて入ってきた子たちがたくさんいるわけですから(この2人に限らず)、想像していた世界やグループ像とは全く違ったと思うんですよね。それでも必死に食らいついていた姿はオタクたちの脳裏に焼き付いていると思います。だからこその労い。

 

未来があるのは残されたグループも同じです。キャプテンのゆっかーを筆頭に、これからどういう色の欅坂46になっていくのか。本当に想像もつきません。いつだってそうでしたが、片時も目の離せない存在で、救いの見えなかった自分の人生に色をつけてくれた存在。推しメンはいませんが、どういう行き先になろうとも、これから始まる景色を一緒に見届けられればと思っています。