猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

夜の日比谷公園

最近、夜の日比谷公園を散策するのにはまっています。

 

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特にこの時期ともなると、代々木公園みたいにいつでも何某かのイベントをやっていたりして賑やかだったりするのですが、夜19時や20時ともなると周囲の車や野音から聞こえる音楽ぐらいで、公園の中は虫の鳴き声も聞こえるほどの静けさです。

 

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街灯もまったくないわけではないのですがそれほど多くなく、周囲のビルとの明と暗のコントラストが印象的です。これはミッドタウン日比谷。

 

日比谷公園は敷地の広さもさることながら、くねったような道、細道がたくさんあるのを暗い中歩いていくのも未知の土地を探索しているようで趣深いです。ただ夜なので、庭園や日時計などを鑑賞する余裕は全くありません。あと、銀杏の匂いが漂っていて、あれが苦手な方は冬になってからのほうがいいかもしれません。

 

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こんなふうに、噴水は誰も見ていない中でも出たりしますが・・・ 

 

 

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もちろん、松本楼日比谷パレス、テニスコートなどは夜でもやっているのでそのへんに行くと明かりがついているのがわかります。特に松本楼などは、暗い公園の敷地内で煌々と輝くその様は、建物の雰囲気も相まってなかなか蠱惑的でもあります。

日比谷公園はちょっと前だと、ポケモンGOとかがあったりして夜でも大勢人が集まっていましたが、先日自分が訪れたとき(土曜日の夜)はそうでもなかったので、今はチャンスかなと思います。

バンド史上最大のピンチに陥ったB'zの様子を読めてよかった。

anond.hatelabo.jp

 

いいインターネットですね。

 

これを読むまで、福岡でこれほど大変なことになっているなんて思いもしなかったので、びっくりしました。ちなみに人生最大のピンチというと、大方のネット民*1はアレを漏らすことを思い浮かべるようで、あとから確かにそうだなとも思いましたが、まあ実際ファンがこの見出しを読んだらまず声の調子が著しく悪かったのかなと考えるのではないでしょうか。それは去年の年末に行われたRADIO CRAZYで同じことが起こったからです。

自分は行っていませんが、その日も稲葉さんの調子はとても悪かったようで、なんとか続けようとしていたのですが、予定よりも少ない曲数でライブが終わったと。その顛末は後日ファンクラブの会報に記載されることになります。当日朝から続けるか否か判断に迷うレベルで調子が悪かった、みたいなことが書いてあったと記憶しています。*2

毎号、会報の冒頭には数ページに及ぶメンバーへのインタビューが記載されます。前回のDINOSAURツアーの時は各公演ごとに振り返っていたので、おそらくPleasureツアーについてもそうなると思います。それがわかるのは来年になると思いますが、多寡はあれど今回のことについてもきちんと本人の口から話してくれると信じていますので、ファンとしてはそれを待ちたいと思います。

心配がないわけではありません。自分がファンになって以来、もちろん多少の斑はありましたが、公演に支障が出るレベルで声が出なくなる、というのは過去一度も聞いたことがありませんでした。それが去年、今年と立て続けに起きているという事実からどうしても目を背けることができないのです。

今回のことが稲葉さんが歳を重ねることによる身体の変化なのか、はたまたコンディションを整えるために行った何某かが裏目に出たのか。稲葉さんがそんな小市民の心配を軽々と飛び越えるようなストイックさ、プロ意識の持ち主であることをぼくは知っていますが、この先35周年、40周年、さらにその先を見せてくれると信じたいからこそ、なんとか身体に気をつけて、まずはこのPleasureツアーを完走してほしいと思います。無理なく、しかしB'zとしての矜持を存分に見せつけるライブを。ファンとしてそれだけを望んでいます。

*1:はてな民か?

*2:帰ったら引っ張り出して間違いないか確認してみます

映画の話

カメラが止まらない話

news.livedoor.com

 

note.mu

 

これが「セーフ」なのか「アウト」なのかは分かりません。何故なら元ネタになった舞台の方をぼくが観たわけではないからです。

原作者(と、あえて書くことにする)の和田さんが1回ご覧になったときは、おそらく今回の事実を知る前だったのだと思います。まあそれでパクリだとすぐ分からないぐらいならどうなんだ・・・という気持ちもなくはないですが、もし和田さんの主張が事実なのだとしたら、看過できない気持ちもわかるし、逆に単なるボタンの掛け違い程度だったであろうものが訴訟沙汰に膨れ上がってしまっているという点も含め、どう折り合いがつくのだろうというのは興味深いところです。

個人的には、一ミリも思ってもなかったことで驚いたというのはありますが、こうなる前に観にいったのは正解だったなあということだけです。作品はとてもおもしろかったですし、映画館の中だというのにゲラゲラ笑っていたあの時間は間違いなく作品を堪能していた、至福の時間であったと断言できます。それも含め、「この映画界の大ヒットに水をさすこと」なくこの問題を提起するのはいろいろな意味で無理でしょう。ただ作品の出来が変わるわけでもないので、今から観にいっても面白いだろうなとは思います。クソ面白くない助言をするとすれば本当にシャットアウトして観たほうが面白いと思いますよということです。

 

宝石強盗の話

個人的に2018年の映画で随一の楽しみだったオーシャンズ8をようやく観れました。監督もキャストも総入れ替えで今までの11,12,13の系譜をどう辿るのかというところを楽しみにしていたんですが、どちらかというと「踏襲すること」に重きを置いた作品だったと思います。それでいて今作はセレブリティに溢れ、非常にゴージャスで華麗です。過去のオーシャンズたちがひょっこり出てくるのも嬉しい。

そしてあのラスト。単に相手を出し抜いてハッピーエンド、と幕を下ろさない、祭りの後のような静かな余韻、素敵でした。もう一回観に行きたい映画でした。でもペンギン・ハイウェイも気になる。

 

仙台旅行記 ~カプセルホテルとLIVE-GYM~

注意

途中でガッツリライブのネタバレするつもりなので見たくない人は見ないでほしい。

 

5年に1度の祭りが今年もやってきた。

今回は2018/07/14の仙台公演1日目に参加した話を書く。自分にとって今回がこのツアー初日。ちなみにあと2回行く予定になっている。

 

 

  

 

3連休の初日ということで下りの新幹線はほぼ壊滅的だったので偶然空いていた朝早い便をチョイスしなければならず、おかげで家を出たのは朝6時とかだった。こんなん社会人になってから両手で余るぐらいしかやってないのに、旅行となると普通に起きれるのは不思議だ。

E5系に乗ったのは初めてだった。そもそも東北に旅行する機会が他と比べて少なく、必然的に東北新幹線に乗る機会も今回が3回目とかだったのでむべなるかなという感じではあったのだけれど、やっぱり先頭のノーズの長さは何歳になっても格好良さを感じる。

 

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仙台に来るのはみのりんのInnocent Age以来だから約2年ぶりぐらいだろうか。久しぶりにきた仙台は、あんまり変わっていなくて安心したようなよくわからない感じだった。個人的には東北楽天ゴールデンイーグルスのポスターや垂れ幕が増えていて、更にイーグルスのキャップをかぶった子供やおじさんにたくさん出会えたのが嬉しかった。この日はオールスターゲームで試合がないにもかかわらず、である。おらが街の球団が受け入れられるというのは外から見ていても微笑ましい。こういう積み重ねで歴史は継承されていく。

 

前回仙台に来たときは観光らしい観光をしていなかったので今回は折角だし、ということで仙台城跡に行くことにした。恥ずかしながら、青葉城という別名を持つこの城がなくなっていることを自分は道中調べるまで知らず、更に地下鉄で行こうと考えて国際センター駅から歩いて行くことを選択したのだが、5分足らずでその選択を後悔することになったのも相まって全体的にほろ苦い感じだった。
なにしろ道中の坂が急なのだ。赤坂5丁目ミニマラソンか!と突っ込みたくなるような傾斜のあるくねくねした坂をヒイヒイ言いながら登った。さらに当日の炎天下も相まって登っている途中で早くも走馬灯が見えた。今だから言えるが仙台駅を出ている周遊バスに乗ったほうが100倍マシだと思う。その分城址から望む仙台市街の様子はなかなかの景色だった。

 

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伊達政宗騎馬像。両隣に獅子狛犬がいたというのは知らなかった

 

びっくりしたのは予想以上に交通系ICカード決済が浸透していたことだった。路線バスはほとんどカバー率100%に近く、タクシーや自動販売機に至るまでICで払えるようになっていてだいぶ感動した。おかげで今回はめでたく100%電子マネー決済orクレジット決済で全出費を乗り切ることができた。*1

 

その後はバスに乗って青葉山を下山した後牛タンを食べてずんだシェイクを飲んだ。まあ仙台と言えばそれしか知らない。本当は海鮮も食べたかったのだが下調べが足りなかった。塩釜とか行けば美味しいのが食べられるのだろうか?

 

その後カプセルホテルにチェックイン。今回泊まったのはここ。参考にした記事も一緒に貼っておく。ちなみにチェックインは15時〜なのだが、15分ぐらい前に行っても普通に対応してくれた。

 

topos-hotel.jp

www.ko24cs.com

代ゼミ仙台校の跡地だったらしい。それにしてはアーケード街の中にひっそりとあってなかなか分かりづらいところもあった。人生初のカプセルホテルだったわけだけど、思ったよりカプセルの天井高が低かったり(膝立ちで頭ぶつかる)、ベッドでゴロゴロしながら晩酌ができなかったり、アメニティの歯ブラシが今ひとつだったり、手持ちの荷物比でロッカーの広さが絶妙に足りなかったり、他人の足音が想像以上に五月蝿かったり、カプセルに施錠できないから(当たり前)過剰に防犯意識が働いてピリついたり、個人的にうーんと思うところもたくさんあったけど、まあこれで一般的なホテルの半額程度で泊まれるならコスパは確実に良いものだったのでなるほどな、みんな推すわけだなとも思った。最近できたということもあって設備がいろいろ新しいというだけで好感が持てるし、風呂だけ利用客も多かったからちゃんと定着はしているのだろうなと思う(賄えているのかどうかは別として)

 

カプセルホテルに荷物を置いてセキスイハイムスーパーアリーナに向かう。基本的に仙台駅から利府駅へ移動しそこからバス。停留所からまた更に歩くのでトータル1時間ぐらい。接続が悪ければもっとかかるわけで、かなり余裕見ておいたほうが良い。あと飲み物とかは仙台駅にNEWDAYSでもなんでもあるから事前に調達しておいたほうが良い。なにもないから。
着いたのは開場してすぐぐらいだったのだが、すでに物販の列が長蛇も長蛇、開演に間に合わないかもというスタッフの地獄のような忠告もあって今回は諦める。まあ次があるし・・・

基本的にB'zのライブの場合、席は当日までわからない。入場するときにはじめて席番が記された紙が出てきてそれを頼りに探すことになる。今回はステージ下手側のスタンド席で、ライブをほぼ真横から見ることになった。一部見えづらい演出はあるものの、ステージがかなり横に張り出していてメンバーがかなり間近で見れる構造になっていた。実際、稲葉さんも松本さんもかなりの頻度で近くまで来てくれて、こんな間近で見る2人は初めてだったのでとても興奮した。これはドームやスタジアムでは味わえない感動だと思う。あとアリーナの中がとても涼しくて助かった。

 

-------------- ここからライブのネタバレ --------------

今回は所々に過去のLIVE-GYMを思わせる演出があったのが嬉しかった。恒例の「B'zのLIVE-GYMにようこそ!」のくだりは稲葉さんが飲んでいるコップの底面がカメラに映るとその文字が書かれているというもので、これは確か99年だか2000年だかのLIVE-GYMのときのを踏襲していたと思う。あとZEROのラップのところをカメラに抜かれた警備員さんの格好をした人が歌うというのも過去にあった演出。これはいつだったか忘れた。

 

セットリストについて。
初っ端からultra soulというのは毎回聴いてるだけに新鮮でよかった。光芒はファンから根強い人気があっただけについにやるかという感慨も大サビ後のフィナーレの前に無力。
「振り付きの曲」という稲葉さんの前振りに「もしやMVPか!?」という淡い期待を抱いたけど恋心、まあそりゃそうだと。でも松本さんが踊ってるのを見るのは多分初めてだったのでそれはそれで楽しかった。
Pleasureライブは毎度のこと定番曲中心ではあるものの、LOVE PHANTOM(間に新曲を挟んでいる)→Real Thing Shakes(サビだけ)→juice→BAD COMMUNICATION→Pleasure '18という流れはかなり痺れた。子供の頃から何度となく聴いてきたのでイントロだけでなんの曲か分かって血が沸騰するのだ。もはやパブロフ状態でもある。そしてこの54歳の歌唱力たるや。ただ歌い切るだけではなくちゃんと2018年の曲、2018のB'zの楽曲としてそこに成立させる表現力、歌唱技術の前にただただ語彙力を失う。ルックスの若々しさもあるが。

アンコールではB'zと仙台の関わりについての話があってその中で震災の話もあった。そういえば震災後最初のツアー(C'monツアー)は仙台からだったと思い出す。そこからのBrotherhoodは不覚にも涙腺が崩壊してしまった。震災直後のMステで披露していたことをふと思い出す。We'll be Alrightとは、なんて罪深いフレーズなのだろうと思いながら一緒に歌っていた。

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ライブが終わったあとは抜け殻のようになってしまった。疲れたというより終わってしまったという感慨のほうが近い。没入が強いぶん、現実に引き戻される力の強さなのかもしれない。

終わったあとは仙台駅までのシャトルバスに揺られて戻った。おそらく電車で戻ったらどれだけ待てばいいのかわからないし輸送力が絶対に不足するいう読みで事前に買っておいたのだがおそらく正解だったと思う。海老名サービスエリアでもなかなか見ないぐらいのバスの台数がいて面白かった。

 

こんなんなので次の日は何もしていない。朝風呂に入ってホテルを出たあとは西公園とか勾当台公園とか行こうと思ったけど暑すぎて行く気にもならず、*2結局仙台駅の中にある適当なカフェを見繕って朝ごはんを食べ、ポケモンセンターポケモンを眺めて時間を潰してからお土産と帰りの新幹線で食べるお弁当を買って帰った。物販リベンジという気持ちもあったが行ってたら帰りの新幹線に間に合わない。

 

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新幹線は行きがグリーン車で帰りが普通車だったのでこれが格差社会か・・・と痛感した。シートピッチからシートの材質から設備から、何から何まで与えられる人権が違いすぎる。ただまあ仙台から東京まで5000円ちょっとで行けるのだから文句は言うまいと思った。

*1:最後の最後に地元の駐輪場代を現金で支払う羽目になったがこれはノーカンとする

*2:前日よりは過ごしやすかったのだが蒸し暑いのには変わりなかった

「親戚がネットで(ちょっとした)有名人」という感覚

自分の親戚が某ネットメディアでライターをやってると知ったのが数ヶ月前のことです。

 

普通にすごいなと思ったのは、本名がその人と紐付けられる形でネット上に載っていて*1、顔も載っていて、更に居住地の近所とかで撮ったような(見る人が見ればどこなのかわかるような)写真も散見されるので、要は「ネトストが本気出したら間違いなく特定される」状況下で記事をあげまくっていて、そういうのひた隠しにしてる自分から見ると怖いもの知らず、超クレイジーだなと思います。その人は既婚者で子供もいるのですが、自身以外については意図的に顔が写り込まないようにしているので、何も考えていないわけではないと思います。リアルも思慮深い人なので。

 

その人とはそこまで年も離れていないので、小さい頃はよく遊んでもらっていたのですが、ここ数年は親戚の集まりがあるときに顔を合わせて話をしたりする程度で、とても仲がいいのかというと、そういうわけではないです。ただまあ、自分の交友範囲の中で見ると、それなりに長いこと知ってもいるし、だからこそびっくりするわけですよね、よく見知った顔が平然とネットに上がっているという状況には。

 

今でもライターの一件について本人に言うことはできていませんが、その人の父母に聞いてどんな感じなのか聞いたことはあります。会社に勤めながら副業としてやっている感じで、比較的本業に余裕があるがゆえ*2成立している感じのようです。もともと産休取得中にできたゆとりを使って始めたら受けが良くてそのまま続けているとかなんとか。芸人みたいに身体を張ったことをするばかりではないので若干安心しているとか、記事のアイデアが間欠泉になったことは一度もなく、書きたいと思ったときに書いて編集部に送っているだとか。どのくらいチャリンチャリンを貰っているのかについては聞きませんでした。まあでも、書くための投資が回収できてそれにちょっと足が出るぐらいは貰ってるんだろうなという、邪推。

2chで揉まれ、twitterで大小様々な炎上を見て、ネットの怖さを植え付けられた人間からすると、まあでもやっぱり怖いです。その人がそうではないとは言いませんが。

*1:一応そのメディアサイト内はPNで載ってはいるが、ちょっと調べたらわかる

*2:フレックスとか、残業殆ど無いとか、柔軟に有給取れるとか、何より会社がこのことに対して理解しているかとか、そのへん

非運転免許証所持者差別がなくなる世界

「本人確認書類を提示してください」と言われたら、たいていの人が運転免許証を出すと思う。以前そういうオペレーションを客に対してする側だったのだが、肌感覚で8割ぐらいが免許証を出していたと思う。*1

運転免許証は本人確認する側にとっても好まれる、過不足ない書類であることは間違いない。住所・氏名・生年月日を記載する欄があり修正があったら裏に書けばいい。顔写真も写っていて、何より固有の番号が印字されていてそれを控えておけば確認したことの何よりの証明になる。

唯一のデメリットは取得するまでのコストのバカ高さだ。運転免許証を取るためには教習所に入らなければならず数十万を払わなければいけなくなる。車を運転する予定のない者にとってその費用は果たして免許証という本人確認書類の発行料でしかないのだ。いくらなんでも身分証に数十万払うの馬鹿馬鹿しすぎるでしょ・・・

 

そういう「運転免許証に価値を見いだせない者」の代替手段が健康保険証であり、住民基本台帳カードであり、パスポートである。ただし、

  • 保険証には顔写真が書いてない
  • 住基カードには固有番号がない。あともう発行してもらえない
  • パスポートは海外行く用事でもないと作らない。作るの死ぬほどめんどくさい

どこかしらに瑕疵があって、なかなか運転免許証と同等の扱いを受けているとはとてもいい難い。おまけに新たに作られるマイナンバーカードはマイナンバー法で収集や記録が制限されているためにオンライン上での本人確認書類として使えないときた。めでてーな。

 

「非運転免許証所持者差別」というのは、免許所持者からというわけではなく、国から(おそらく)意図せぬ形で差別を受けているということでもある。マイナンバーの代わりに適当な一意の番号*2を記録した、ICチップの入ったカードタイプの証明書を作ればいい。というか作ってくれ。全国民に配布してくれ。

 

*1:残り2割の殆どは保険証か学生証、わずかに住基カード

*2:もはやuuidでよくね?

わたしと箱根

中学生ぐらいまではよく旅行で箱根に行っていた。父の会社の系列の保養所があって安かったからだ。
ある時からぱったりと行かなくなった理由を親に聞いたら「子供たちが楽しくなさそうにしていた」からという、なんとも身勝手なような理由だったけど、今思い返せば、記憶のはっきりしない頃も含めて優に10回以上は箱根の地を踏んでいるはずなのに特筆すべき思い出が一度もない。毎回のように決まりきったルートで黒たまごや海賊船やテニスとくれば特別感も薄れるか、なんて思いつつ我ながらなんて親不孝な人間だろうと思う。
そもそも箱根はそれほど子供に優しくない。特に行きたい場所があったわけでもないが、小中学生が温泉や彫刻やベゴニアやフランス式庭園ベネチアンガラスや神社になんの楽しみを見い出せば良いのか。自分たちの楽しみと子どもたちの享楽を天秤にかけた苦肉の策だったのかもしれないが、当時の自分たちは知る由もなかった。

 

それでも箱根が好きだったのはロマンスカーによるところが大きいのではないかと思う。展望席という存在は自分にとって特別で、無機質で有機的な東京のコンクリートジャングルや高架を抜け出して眼前に広がる線路と山と空と川、すれ違う無数の電車たちはまさに非日常そのもので、ロマンスカーはそこに連れ出してくれる言うなればカボチャの馬車だった。
それを(流石に毎回ではないが)死に物狂いで取ってくれた両親の情熱には感謝しかない。心からの思いは言わずとも伝わるのだ、という迷信を自分が頑なに信じ切っている理由はそこにある。

 

あの頃の思い出の詰まった11時新宿駅発のスーパーはこね17号箱根湯本行は今はもうない。そもそも新宿を出てしばらく、前のステンレスたちにつかえながらノロノロと走る姿はロマンスもへったくれもないし乗りたいとも思わせてくれない。しかし、歳を重ねるたびに彼の地を憧憬してやまないのは、自分が今の半分くらいの年の頃に見つけられなかった純白に輝く城が、今なおあそこにあると信じているからではないかと思う。