これのアニサマ版です。
ルール
- セットリストのタイトルなどはアニサマ公式サイトに準じる
- カヴァーやコラボについては原曲の配信状況をカウントする。ただし、カヴァー曲として音源が配信されている場合はそちらのカウントを優先する
- 2019/09/05 現在でSpotifyに追加済みのものが対象
- メドレー形式の楽曲については各曲ごとに分割して集計(ex: 全力☆Shangri-La~全力☆シドニア→ 全力☆Summer!, Shangri-La, シドニアの3曲それぞれの配信状況を集計)
- Spotifyの検索欄に楽曲やアーティストの名前でぶち込んであるかないかで判断する
- 収録アルバムは、「シングル」→「アルバム」→「ベストアルバム」の順で収録されているものを載せる形式。リリース年度が古いものを優先とする。これは自分ルール。
なお、結果は以下のように分ける。基本的に原曲もしくはカヴァーで配信されていたら○扱いになる。
- ○: 配信あり
- ×: 配信なし
結果
前回はアーティストもそんなにいなかったので各アーティストごとに画像にして載せていたが、今回59組141名というバケモンみたいな数の参加者となったそうで、そんなちまい作業をいちいちやってられないのでおとなしくスプレッドシートのURLを貼ることにした。個別の結果はそっちを見てほしい。なお、誤りや見落としがある場合は教えていただけたら修正します。
なお、配信可否というのは正直曲の版権次第というところもあるため、レーベルも明記して集計しないと意味ある調査にならないのは百も承知なのだが、楽曲元のレーベルとアーティストの所属レーベルがバラバラという事態がままあるということもあり、面倒なのでとりあえずそのへんは含めなかった。
どうだろうか。ぎりぎり100曲には届かなかったものの、各日半分を超える配信があり、かつ全体の2/3がSpotifyで聴くことができるというのは、個人的にはかなり多い印象をもつ数字だった。おそらく公式のストリーミングサービスであるところのアニュータであれば9割以上はフォローできていたのかもしれないが。去年だったら3割程度がせいぜいだったかもしれないところで、アニソン業界としてストリーミングの潮流が広がっていることを感じる結果になった。
ミクロに見ていくと各アーティストによって配信を解禁している傾向が異なるのも興味深い。例えば、KADOKAWAからMAGES.に移った鈴木このみさんは旧レーベルの作品は一切解禁されていない。
また小倉唯さんは、解禁範囲を部分的なシングル曲にとどめている。おそらくアルバム等は購買やダウンロードに誘導しようという意図なのだと思うが、同じキングレコードでも全解禁が話題になった水樹奈々さん、水瀬いのりさんなどとは異なるスタンスなのも面白い。
ZAQさんはトリニティセブン関連の主題歌と思しき楽曲のみ配信を解禁していて、アニメ側が楽曲版権を持っているのか?という邪推ができこれも珍しいケースではある。
キャラクターものでいうと、当初から全面的に配信を行っているバンドリ関連や、先日配信解禁が話題になったラブライブ!関連に対し、プリンセスコネクトやアイマスなど、IPや所属レーベルによって対応はまちまちである。*1
アニソン界隈でのストリーミングに関わるエポックメイキングといえばランティスのマルチ配信解禁だろう。アニュータの発足に中心的役割を果たしてきたこともあり、あまり多方面に配信を解禁するのは乗り気ではない印象があったが、ここにきてJAM ProjectやTRUE、スフィアなど、業界でも特にバリューのある方々がSpotifyやAppleMusicなど、各プラットフォームへ配信を展開し始めた。もっとも、茅原実里さんや畠中祐さんなど、参加している中にもまだサブスク未解禁のアーティストはいるが、今後の実績次第でさらに拡大することは期待できる。
前にも書いたが、配信するのかどうかはレーベルの意向が大きく*2、配信サービスが気になっている人は、とりあえず自分の推しがリリースしているレーベルの動向に留意するのがいいと思う。また、ミュージックレインに顕著だが、リリースと配信解禁に大きくラグを持たせているレーベルもあり、本当に早く手に入れるならCDなり、ダウンロード購入なりが推奨されるような施策をとっているアーティストもいる。動向に注視しながら判断しましょうという話。ただ推しの云々に関わらず音楽を聞くのが好きならサブスクサービスに入ってみるのはおすすめできるアクションではある。最初無料だし、単純に便利だし。