猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

誰かに乗せられるがまま

格安SIMなどいろいろな会社が喧しく自社の優位性を喧伝する今日びにおいて、auと契約してスマートフォンをぽちぽちしているような物好きの人であれば、ぼくは躊躇いなくauスマートパスに入るべき*1だと思っていて、それはなぜかというと、言うまでもなく毎週月曜日に映画が安く観られる制度があるからです。

 

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映画は1週間に1本は必ず観るようにしています。あらゆるエンタメの中でも最大級に金が掛かってるクセに,短時間で完結するので。物作りに携わる人間にとって,あんなに美味しい御馳走はありません。

 

映画は総料理長以下、莫大な材料に莫大な人的資源と莫大な予算を費やして作られたものを2時間で食べられるように凝縮した、極めて旧時代的な考え方(disってないよ)でできたコンテンツだと思います。作る側からしたら多分そこまで効率的ではないけど、儲かる。ものは考えようですが、↑のインタビューを読んでからこういう視点でみると、お得なエンタメだよなあと思うようになりました。

ぼくが思う映画のいいところは、(映画館で観る、という前提にはなりますが)「飛ばせないところ」と「拒絶できないところ」です。今はテレビも基本録画して見たいときに見るので、気に入らないところは早送りできる。本や音楽は消費をやめたっていい。しかし映画はそれはできません。本当に作風が合わないのなら無理やり席をたつこともできますが。

 

映画を観る「習慣」ができだしたのは間違いなくスマートパスで安く映画が見られるというのが背景にあります。何がきっかけで好きになるかわからないから、こういう「なんか良さそうだな」というのには飛びついてみてから決めよう、と考えることにしています。とりあえず乗せられるがまま乗っかってみようというスタンスですね。合わなくてもそれのせいにすればいいので。選択肢が多いほうが人生の色数は増えると思います。

どうでもいいですが知人はアイドルにハマってからそのアイドルが紹介するコスメを買うようになり、やがて美容男子としてお手入れや良い化粧品などいろいろ教えてくれます。蝶々のように、何かを媒介にして別のなにかに行き場を求める生き方は根無し草のようですが、思わぬめぐりあいがありそうな気がして、とても魅力的で、やめられないものなのです。

*1:スマートパスプレミアムだとなおいい