猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

「響け!ユーフォニアム」と「あさひなぐ」を観て身につまされる20代の半ば

昨日今日と青春映画を立て続けに見てきました。まるで現役時代の川村→木塚を彷彿とさせるような継投で無事リードを守りきって勝ちました。(意味不明)

なんというか、今見るとわかる青春部活映画の良さみたいなのがありますね。10年以上年齢差のある高校生たちの躍動的な姿を見ると、ノスタルジックであり、もう戻れないと分かっていながらも自分のバイタリティを刺激されまくりで、とにかくエネルギーに溢れている。そんな2本の映画の感想を書きたいと思います。

ちなみに両者に優劣をつけるとするならば断腸の思いで響け!ですかね。実写だから、2次元だから、乃木坂が出てるからとか関係なく、こちらのほうがなんというか、「青春」という言葉の裏にある思惑や感情や未来や、混濁した要素がきれいに濾されて詰め込まれていて、精緻な作品だなと思った。でもあさひなぐも好きです。

 

あ、ネタバレしまくるのでこれから観る人は注意してね。

 

anime-eupho.com

 

asahinagu-proj.com

 

 

 

響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~

こちらはアニメ2期の後半部分を映画向けに再編集したものなので、あらすじはだいたい知っていましたが、率直に言ってとても良くできた映画だなと思いました。超泣けます。まんまと京アニの術中にハマってしまう自分がいる。

「やりたいことが見つかる」という尊さ

劇中、黄前久美子の姉、黄前麻美子が美容師という夢に挑むため、大学を中退、家から出て独居する様子が描写されています。

 黄前麻美子は、トロンボーンを志半ばで諦め、受験勉強をするという選択を歯痒く思っていて、今日まで凝りのように残っていたのかもしれません。やりたいこと、すきなことのために後悔したくない。今の道を断ってでも、自分の納得できる選択をしたい。その気持を呼び覚ましたのは他ならぬ、全国へ向けユーフォニアムを吹く久美子だったのでしょうね。いい話だ。受験を控えて同じようにユーフォを続けるか否か、岐路に立つ田中あすかの描写をより際立たせています。

このシーンは個人的にやばいです。完全に自分語りですが、やりたいことが見つからないまま適当に就職して一会社員としてひっそり生き続けている自分から見たら、眩しいんですよ、麻美子は。麻美子にとって美容師は、もしかしたら何かしらの職に就き、安定して生きていけるかもしれない未来を捨ててでも選びたい道だった。その道を見つけられるだけでもすごいことなのに。すごすぎる。

部長・小笠原晴香の成長

個人的にグッときたのは部長・小笠原晴香の成長です。
自分が部長として吹奏楽部をまとめきれない故に学校を休んだり*1、トランペット奏者騒動であわあわしたり、副部長の田中あすかに「依存」しながら仕切っていたりと、弱々しさを見せていた、あの小笠原晴香さんがですよ、駅コンでサックスのソロパートを吹き切ったり、田中あすかの休部の際には動揺する部員をばしりと仕切ったり、本人の前で「本当にそれでいいのね?」と食い下がったりしていて、純粋に強くなったな、部長としての芯が見えるようになってきたなと思ったら、極めつけは、全国の演奏前に

 

「私今日は、ネガティブなことは言いません!!」

 

ぼく(うわあああああああああああああああああああ)

 

って感じでした。もう立ち位置はお父さんですよね。この1年でこれだけ成長を見せた吹奏楽部員もなかなかいないんじゃないでしょうか。すごくよかった。そのくせ、全国終了後みんなの前で感極まって泣いちゃうあたりもかわいいなあ・・・と思います。

 

あさひなぐ

こちらは薙刀をやる女子高校生にフォーカスした作品です。乃木坂46のメンバーが多くキャスティング・更に舞台化もされていたことで話題になりました。というか自分もその流れで観ました。やはり1期生はみんな成人済みであるということもあり、なかなかコスプレ感が拭えないのはうーんという感じですが、演技力は懸念していたほどでもなかったかなと思います。むしろ真春ら2年生の上級生を誰にするかは悩ましかったんじゃないかと。

自分は原作自体読んだことがなかったので、完全な初見だと個々のキャラクターや特徴を深掘りすることが出来ず、(特に紺野さくらは試合シーンが少なく・・・)ちょっと不完全燃焼はありましたが、まあ100分じゃ厳しいよね。あと寿慶さんが薙刀連盟のおばさんとメンチ切り合うシーンとか、伏線張ったけどあまり活用されないまま終わってしまったシーンがちょこちょこあったのは勿体なかったなあと感じます。

 

只管に己との戦い

あさひなぐ」の特色は「克己」がテーマになっているところですかね。二ッ坂高校の薙刀部員たちが、合宿や大会などを通じて自分の弱点・課題と向き合う姿が多く描かれています。そこに大人や変な組織の介入はありません。とにかく真っ直ぐです。


特徴を深掘りできないみたいなことを先述しましたが、キャラクターはきちんと立っているので、それぞれの薙刀のプレースタイルがどうで、どういう課題と向き合っているのかはなんとなく分かるので、そのため完全初見の自分でも、なぎなた部員の言動に純粋にのめり込むことができました。特に旭が練習してきた、面を躱してからの脛で一堂寧々から一本を取るシーンは伏線がベタなので、見てる最中に(最後この技で決めるんやろな)と分かってしまうんですが、それでも、分かっていてもグッとくるし、決まった瞬間は心で快哉を叫びましたよ。

 

乃木坂ファンとして

今作は単純に乃木坂ヲタクという視点からでも見る価値のある作品になっていると思います。メインを張る6人の薙刀パフォーマンスや普段見れない役柄もありますが、何しろ、

 

あの!!!

西野七瀬が!!!

風呂上がりに!!!

バスタオルを!!!

体に巻いて!!!

体重計に乗る!!!

 

・・・これだけでも監督よくやった!という感じです。あとまりっか卒業を発表後に見たので、なんかスクリーンの向こうにまりっかが映ってるだけで切なくなります。ラストはおそらく東京ドームライブ・あるいは紅白?だと思うのですが、映像作品として残るであろう本作で勇姿を見届けることができたのは個人的に良かったです。

 

 

*1:このへんはアニメ1期でやってたと思います