猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

「オードリーのオールナイトニッポン」

自分がこのラジオを聴き始めたのは去年の4月、「ひらがな推し」が始まったぐらいのことで、10年の歴史の中の1年にも満たない程度です。その前からラジオをやっていたのは知っていたのですが、試しに聴いてみたら単純に内輪受けが強すぎてなんのこっちゃわからず断念した経緯があります。

ラジオで乃木坂について話すバナナマンや、欅坂について話す土田晃之さんの話を聞くのが好きで*1、ひらがな推しのMCがオードリーに決まったときから、アイドルたちとの仕事をどうトークに昇華させるのか気になっていたのです。というかずっと若林さんが人見知り、春日さんがただただ淡々と体を張って色々やるむつみ荘の住人というイメージしかなかったので、正直に言ってアイドルと仕事をやるのは意外ではありました。そんなこと言ったらアイドルとの並びですんなり来そうな芸人って天津向さんぐらいしかいなさそうだけど・・・

そういうわけで、「ひらがな推し」を機にこっそり仕事のBGMとして(決して褒められた手段ではない方法で)過去回をつまみ食いしながらきいていたら、まあ「解ってきた」というのもあるのだと思いますが、面白くなってきて、聴くようになりました。そんなさなかで武道館の企画が進んでいき、チケットも即完で無理かなあと思っていたらリセールで出ていたので、こんなリスナー歴も対してないような半端者がリトルトゥースを名乗っていいとも思えないしという躊躇もありつつ、ええいままよと飛びつきました。バックスタンドの後方でしたが、武道館ってすり鉢状になってて後ろでもある程度ステージが見やすいんですよね。なんであんまり気にしてなかったです。

 

あのイベントが良かったのは、ただただいつもどおりのオールナイトニッポンを地で行ったからなんじゃないかと、内輪受けと言っていましたが、それが22000人のリトルトゥースが求めていたものだったからじゃないかと。バー秀さんやビトさん、松本明子さんや梅沢富美男さんらゲストの皆さんによって、いつもより綺羅びやかな装いになったというだけで、あとは本当にいつもどおりいつもどおりなイベントで、ただそれを目撃できたことが、本当によかったのだろうとおもいました。

 

よく深夜ラジオは「秘密の共有」と言われるとどこかで見聞きしたことがあります。いろんなパーソナリティがラジオ番組を介して、ラジオのチューナーを介して、いろんなひとりひとりと擬似的につながっている。明らかに一対多のつながりなのにあたかも自分に宛てたメッセージであるかのような錯覚を起こす。というクローズドさが深夜ラジオの「秘密の共有」たる所以であり、蠱惑的な部分だと思います。

あの日、22000人の間で日本一オープンな「秘密の共有」を、日本武道館、全国の映画館でやってのけたという高揚感があの場を包み込んでいたように思いました。多分映画館も同じだったんじゃないかなと思いますが、それが個人的にはとてもエンターテイメントの極致のようで、とても魅力的な体験でした。

 

その後のラジオも(自分はあまりにも眠かったので翌日タイムフリーでしたが)武道館の感想を語ったり、ツアーに参加した芸人さんたちが楽屋挨拶しようとしたら警備員に止められたりした話とか、ほんとうにとりとめもなくて、それが面白かったです。これからも「いつもどおり」の「秘密の共有」が長く続きますようにと願っています。

 

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にしても、

1月に茅原実里さんのライブツアーで10年ぶりに推し曲と再会し、

2月に星野源さんのライブツアーで踊り狂い、

そして3月にこれ。

 

今んとこいい2019年です。この調子で元号もいいものになってくれるといいですね。

*1:ハライチのターンでは全然そういうのないよな。なあ澤部?