猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

医療とサブスク

映画や音楽、酒に車など、サブスクリプションで「借用する」、所有しない選択というのは徐々に浸透しつつある。服飾のサブスクというのもある。

その中で医療というジャンルとサブスクはまだ見たことがない。ただ全く水と油というわけでもないと思い、個人的にあったら嬉しいというものを書いてみる。

 

定額歯磨き

歯医者さんに定期検診で通っている人は割合としてどれくらいいるのだろう。自分は数年前から2〜3ヶ月に一度歯医者さんに定期検診で通って見てもらっている。そのたびに、「もういっそ歯磨き放題サービスが有ってもいいのでは?」と思ったりしている。

例えば1日1回15分、歯医者さんできっちり歯を磨いてくれて月1000円とか。歯医者なんてたいてい家の近くか職場の近くのところ、通いやすい病院に行くだろうし無理なサービスモデルではないような気がする。患者は毎日キレイな歯を保てる、隅々までクリーニングできるので虫歯になりにくくなる、歯医者側も虫歯や歯周病などの治療にかかるコストを軽減しつつ、定期検診より多く収入を得られるだろうしWin-Winだと思うんだけどなあ。

 

定額耳かき

耳掃除も面倒だ。綿棒でやっていると時々加減がわからなくて耳の中を知らずしらず傷つけていそうで怖いので、耳鼻科とかでちゃんとやってもらいたい。あまり掃除し過ぎも良くないだろうし週1回が目安だろうか。ついでに耳に異常がないかも見てほしいという気持ちがある。聴力は健康診断で毎年測っているので異常はないと思うが、最近ずっとテレワークでヘッドホンつけっぱなしなので変に痛めていないかが心配。値段的にはどれくらいがいいのだろう。500円ぐらいなら喜んで通うと思う。

 

定額爪切り

爪の切り方を間違えているというようなツイートを見たことがある。長すぎはもちろん良くないのだが、短すぎても雑菌が入ってきたりするとかどうとか。ならばプロのお医者様に切ってもらおう。爪切りもなかなか面倒な部類の1つだと思うのだが、自分の身体のことなのに正しい長さがわからなかったりする。ただ人に爪を切らせるというのが、小間使い扱いしている感があって抵抗はあるかもしれない。これも週1回ぐらいでいいかな。

 

おわり

自分がそうなのだが、異常がないのに病院に行くということはほぼないだろう。セルフメディケーションの時代だし、何かあったらまずドラッグストアで薬を買って、それでもだめなら医者に行くだろう。歯医者の定期検診も割合としては少ないのではないだろうか。その棲み分けで守られてきたものがあって、こういうサービスをきっかけに患者が増えて労務環境に支障が出るのだとしたらそれは私の望むところではないので考えなければいけない。ただ異常が「気づけない異常」だとしたら話は別である。正直、年齢を重ねるに従って年1回の健康診断で担保できる「健康」の範囲は限られているのではないかという疑念がどんどん膨らんでいる。そういった漏れそうな異常がないかどうか、定期的にメンテナンスして治療しましょうという意義もこのサブスク構想にはある。