青春18きっぷで金沢は難所
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- 直線的なルートがないため到着まで想像以上に時間がかかる
- 北陸本線に1時間に1本しか普通電車が走っていない(特急のほうが本数多い)ため旅程が柔軟に組みづらい
- 湖西線が強風に弱いためダイヤ上進めなくなることがある
- 金沢以東が三セク化しているので別途きっぷを買わなければならない
補足
北陸を西に進んで中部・関西に下る際、湖西線の動向がかなり命運を握る。金沢や福井から敦賀まで出たあと、その先に進む在来線は基本的に湖西線経由で関西に進む電車で、米原方面に行きたい場合は2駅先の近江塩津で乗り換えるか、特急しらさぎに課金するしかない。ところが強風で湖西線が運休になると近江塩津にでる手段がないので、18キッパーは敦賀で立ち往生することになる。御存知の通り、青春18きっぷはダイヤ乱れによる何らの救済措置も受けられないためアクシデントに非常に脆弱なきっぷではある。
比較的内陸を走っているので日本海の影響ではないと思うのだが・・・と思って調べていたら「比良おろし」というのがあるらしい*1。比良山地から琵琶湖に吹き下ろしてくる強風の影響だそう。自分が行ったときはちょうど台風10号が九州を縦断している最中だったのだが、まさかその影響が遠く離れた本州まで及ぶとは思いもしなかった。これは完全な判断ミスだった。自分が知っている中で一番強風に弱い路線は武蔵野線だったのだが、それがあっさりと塗り替えられた旅行でもあった。「弱い」の意味が違うけど。
結局今回はどうしたのかというとサンダーバードに課金して一度京都に出るという選択をとった。というのも個人的な事情で「この時間までに名古屋に着いていないといけない」という明確なタイムリミットがあったこと、日中帯に敦賀から乗れる新快速が1時間に1本なので、次の電車に乗ると間に合わない可能性が高かったこと、そもそも次の電車が同じように運休して引き続き足止めを食らうリスクが捨てきれなかったこと、判断したタイミングで次のサンダーバードが後数分で来るタイミングでちょうどよかったことなど、諸々勘案して決めた。結果的にかなりの追加出費になったのは痛かったけど間に合ったので良かった。
しかし思い返すと、鼓門を見て、謎のやかんが倒れている像を見て、ゴーゴーカレーの本店巡礼と回転寿司を食べるぐらいのことしかしてなく、観光地と呼べる観光地には行く間もなく終わってしまった。なんのために行ったんだろう。それは誰にもわからない。