猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

稜線と親戚づきあい

親戚の新年会に出た。毎年この時期に親戚が都内の飲食店に集まってそこそこいい飯を食べるという行事である。流石にもうお年玉をもらうような年でもないが、まああげるような子もいないので、気が楽ではある。

去年自分で歩くこともできなかった姪っ子も今や親の手を離れて店内を走り回っている。ただかなりシャイなようで(十数人の「大人」が一堂に会するというのもなかなかない)、彼女の両親のもとに走っていっては別の大人のもとに向かってしまい硬直するという可愛い振る舞いを何度も見た。自分は+-2,3歳ぐらいの間に従兄弟が4,5人いたので彼ら彼女らと一緒に遊ぶという意味でこういう集まりが楽しく居られたけど、果たして彼女はどうなんだろうかと一抹の心配をおぼえる。

 

その後泊まりの出張に行くという偽装をして鈍行旅行で松本へ向かう。途中ちょろっと課金しつつ4時間ほどかけてなんとかたどり着いたときにはもうとっぷりと日が暮れていた。今回の移動を踏まえて、青春18きっぷのキーポイントは「ショートカットの費用対効果を追求する」ことだという点に落ち着いた。

例えば高尾駅ではそこから大月駅方面へ向かう電車との接続に30分以上待たされることがある。これで乗れる電車が大月行だと終点で更にその先への乗り継ぎが発生し・・・という乗り継ぎの連鎖で所要時間が長くなってしまう*1。これを八王子で特急に乗りかえ、甲府小淵沢などからの始発電車、ないしは先行して走っていて追い抜いた各駅停車に乗り継ぐことで、ずっと鈍行で進むよりも早くに到達することが可能になる。単に特急課金を利用するなら乗り継ぎコスト・課金費用の最小化と、乗り継ぎパフォーマンスの最大化の両方を狙っていきましょうよ、ということだ。

 

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大月から先の中央本線に乗るのは初めてだったが、わかったのは先人がいかに無茶をして中央本線中央東線)を開業にこぎ着けたかということだった。富士山麓やアルプスの麓を掠めるように蛇行しながら山梨市、甲府市諏訪市などの山梨の各都市を結び、篠ノ井線を経て松本に向かう。首都圏に住んでいるような人間から言わせれば、走行する地域は大部分が山岳地帯であり、大部分が田舎なのだ。去年の台風で一部区間が土砂崩れで不通になったことがあったが、それも宜なるかなと思わせるような路線だった。もっと幹線にふさわしいどっしりした路線を期待していたので両方の意味で裏切られた。こういう交通が形成できるのは鉄道の強いところだなと思ったし、そりゃ高速ができたら競争になるわなというところだった。

 

流石に松本市の夜は東京よりも寒く、明日見る予定で考えていたものを夜出歩いてまで見たいものもなかったのでラーメンを食べてホテルにチェックインした。木のぬくもりを感じるいい部屋だった。昨今のホテルには珍しく大浴場がついていたので心置きなくお湯を頂いた。

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明日は規制Uターンの波に乗るので少々陰鬱だが、めげずに頑張ろうと思う。

*1:東海道本線の静岡地区でも同じことが言える