猫も杓子も記事を書く

140文字ではかけないことをかこうと思います。

「自分のことをカワイイと自覚している子」のこと

とあるアイドル*1Twitterに載せている自撮りを見た知人が、

 

「この人嫌い。自分のことをカワイイと思ってそうで性格悪そう」

 

と言った。

ぼくは彼女は割りと昔から知っていて好きだったし、嫌いと断言している人に対して反論や張り合いをするのは苦手だったので詮索するようなことはしなかったけれど、一般的には「自分のことをカワイイと思っている」が「性格悪そう」→「嫌い」と繋がるものなのかーとぼんやりと思っていた。

ただ、言葉通りに考えるならば、「自分のことをカワイイと思っている」ぐらいの人のほうが魅力的に見えるものではないだろうかとも思う。モデルやアイドル、芸能人などの表に出る職業ならなおさら。
自分のことをカワイイと思える人は大抵それ相応の裏付け*2があって、そういう自己研鑽の積み重ねが「私カワイイ」的な雰囲気とか、そういうのに繋がるんじゃないでしょうか。まああるいは下を見ている可能性もあるけど。

自分はそういう人たちがむしろ羨ましく、かっこよくも見える。嫌味でも皮肉でもなんでもなく。なぜなら彼女たちはどうすれば「自分がカワイイと思えるか≒いろいろな人にカワイイと思ってもらえるか」という命題に対する一つの答えに行き着いた人たちであり、自分はそれを模索するのを放棄した人間だから。アイドル業とかモデル業とかはそういう狂信的自己像みたいなのがいないと成立しない稼業のようにも思えてくる。

別に熱烈なアイドルオタクでもないけど、声優アイドルみたいな立ち位置の人はたくさんいるので、様々なアニソンフェスとかでよく見たりする。そういう場で見るときには、各々「今このステージの上で自分が一番輝いている」と思っていてほしいな、と思ったりする。じゃないと今まで彼女たちがそれぞれに積み重ねてきた「自分のことをカワイイと思える」ようになるための努力は報われないから。
どういう立ち位置なのか自分でもわからないけど、そうすることが「自分のことをかっこいいと永遠に思えない」という枷をはめられた自分への、せめてもの罪滅ぼしだと思っているのかもしれない。

*1:正確にはシンガーなのだろうけれど、今の立ち位置を考えるとアイドルということでいいと思う

*2:例えば、メイクとか、コーディネートとか、ヘアスタイルとか、まあ、いろいろ