最近、ちょっとイラッとすることがあったのでお小言を。
怒らない人間なんてどこにもいないという話
つい最近、大学時代の後輩数名と飲みに行く機会があった。
年が4つも5つも離れているとは言え、気心の知れた人間との集まりだったので、そういう人と話をしながら飲む酒というのは美味しいし、
そういうとき、自制心は緩み、(こういう場で話す内容ではないなあ)と言うことも次々と口から出てくる。*1
そういう話をしていたとき、ふとある後輩が、ぼくに向かってこう宣った。
「へー、りこいさんでもそうやって怒ったりするんですね」
・・・( ^ω^)
自分の中で時間が止まる。
・・・うーん。うーん?
なんか、引っかかる。
あまりこういうことを自分で言うのもアレなのだが、確かに、ぼくは怒らない、と思う。周りの人にも、よく言われる。
どういう形であれ、人に怒ったり、説教したりするのは苦手だし、されるのも勿論苦手だし、その場に第三者として居合わせるのも、極力避けたいと思っている。
ただそれと、イライラしないというのとは、また別。
満足に確保できない睡眠時間、通勤ラッシュの満員電車、接客態度の悪い店員、エトセトラエトセトラ。
自分の生活のためには、いろいろなストレス因子と隣合わせで生きていかなければならない。それらを全部看過できるほど、聖人ではない。
表に出さないようにしているという意味では、そうなのかもしれない。悪口言われてもニコニコしているとか*2。
だから、ふとした場で、「枷」を外して、本音に迫るようなことを言うと、びっくりされたり、珍しい、という目で見られたりする。
「そうやって怒ったり」するのは当たり前なのだ。
それを処世術やらなんやらのために表に出していないだけであって、
今日たまたま、いろいろ重なって、こうしてぶっちゃけているという、
ただそれだけの話なのだ。
「そんなに怒るなんて珍しいですね」とか濁しておいたほうがまだ良かった。と思う。
一つだけ確実なのは、後輩に悪気は一切なかったということ。ただ、言葉遣いにミスチョイスがあったというだけなんだろう。
だから、そういう言い方を普段からしているのであれば、言われた方はいらぬ誤解を招くことになるから治したほうがいい、と言っておいた。
当然の帰結としての体調不良に自責はないのか?という話
職場で風邪が蔓延している。
ぼくの所属している部署だけで、今週のべ10人以上が休んだ。パンデミックは全社的に広がっているから、他部署まで含めればもっと休んでいる。
インフルエンザにかかったという人もいた。傷病休暇があるから(休んだ本人的には)大事には至らなかったが、スケジュールのバッファはもうぎりぎりのところまで来ている。リリース遅延とかにならなそうなのは不幸中の幸いだけど。
まあ、熱はあるわ、だるいわ、咳はとまらんわ、頭も喉も痛いわという状態で会社に来られても困る。
だったらしっかり完治してから出社してもらったほうが能率は上がるに決まってるし、体調不良、そうですか、なら仕方ないねというスタンスでぼくはずっと生きてきた。
だけど、それが自己防衛の欠如に起因するものであれば、なんともいえない気持ちになる。
業務中トイレに行ったとき、密かに他の人の所作を観察していたのだが、マスクをつけたり辛そうにしている社員ほど、トイレを出る前、ハンドソープはおろか、トイレで手を洗ってすらいない。指先をちょろっと濡らして、髪の先をいじって終わり。外から帰ってきたときも然り。
最低限の自衛もできないのに、休まれても、なんかあんまり同情できない。「当然ですよね?」って感じだ。それに自分だけの被害で済めばまだマシかもしれないけれど、他人にうつるかもしれない、というリスクもある。もしそうなったら迷惑以外の何者でもない。
ぼくのスキルレベルでは到底無理だが、フリーランスで生きていこうとする人の気持ちが、今なら少しだけわかる。名前と顔+αしか分からないような、歳差も離れた真っ赤な他人と同じ机に顔を突き合わせて仕事するのだ。全く信用できないとは勿論言わないし、皆さん確固たるスキル・経験の持ち主であることは間違いないと思うが、それ以外の部分は何も分からないのだ。
この際だから、衛生観念を義務教育や社内研修で徹底的に教え込むべきだ。それか在宅ワークを徹底的に推進して、職場という名のパンデミックプレイスに身を置かなくてもいいようにしてほしい。まあ後者は業務内容的に*3難しいので、前者かな。
いや、責めるわけじゃないけどね。皺寄せがきてるとか、打ち合わせのリスケが必要だとか、そんなことは決してないよ。決してね。